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よくあるご質問

浮気の証拠を収集するためには、探偵に依頼する必要がありますか?

探偵事務所・興信所による調査報告書は、内容によっては有力な証拠になりますが、絶対に必要なわけではありません。他の証拠でも不貞の事実を十分立証できることがあります。

1.探偵による浮気調査

探偵とは尾行、聞き込み、張り込みなどの手法によって調査を行い、特定の人物の所在や行動等の情報を収集することです。探偵業法により、探偵を業として行う者は公安委員会へ届出をする義務があります(探偵業法4条)。

浮気調査は探偵の主要な業務分野であり、多数の探偵業者が宣伝広告を行っています。探偵業者に浮気調査を依頼すると、通常は指定した特定の日時に対象人物の尾行等を行い、写真や動画の撮影を行いながら行動を記録し、その結果を「調査報告書」として交付してもらえます。

これにより、たとえば不貞相手とラブホテルに入り、2時間後に出てきた様子などが調査報告書に記載されていれば、その調査報告書は、裁判でも不貞が認定される可能性の高い有力な証拠となります。

もっとも、指定した日時に証拠を収集できるとは限らず、何度も繰り返し調査を行ってもらう方も少なくありません。

料金体系は業者によりさまざまですが、調査を行った時間や回数に応じて料金がかかるパターンが多く、その場合調査回数が増えればその分高額になります。

100万円以上の費用を支払って結局空振りということも珍しくありません。

また、探偵に支払った調査費用は、不貞相手から回収できるのかというと、必ずしもそうではありません。

裁判で不貞の慰謝料請求をした場合、調査費用は損害と認められないこともありますし、たとえ認められる場合でも調査費用の一部しか認められない可能性が高いです。そのため、不貞の証拠を収集するために探偵に依頼するかどうかは、費用対効果を考えて慎重に判断する必要があるのです。

2.探偵以外の証拠による立証

探偵による証拠は不貞の事実を立証する方法の一つにすぎず、他にもいろいろな立証方法があります。

たとえば、性交渉を撮影した動画などは有力な証拠となりますし、性的な関係を推認させるLINE等のメッセージアプリ上の会話、ホテルを利用したことがわかる領収書等も証拠となります。

また、不貞の事実を裁判前に不貞相手や不貞をした配偶者が認めていたことを示す示談書、念書、メール、会話の録音なども証拠になりえます(裁判上でも認めていれば、そもそも証拠による立証の必要がありません)。

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