コラム

慰謝料請求された方のよくある反論①:「不貞行為はなかった」

「慰謝料請求された方のよくある反論・弁解のまとめ:part1」で掲載した、慰謝料請求された方のよくある反論①:「不貞行為はなかった」という主張について、詳しくまとめてみます。

主張立証について

慰謝料請求したい方は、相手が、自分の配偶者(妻又は夫)と不貞行為を行ったことの、主張立証しなければなりません。

”主張立証しなければならない”とは、仮に、主張を忘れたり、立証できなかった場合には、慰謝料請求は認められないということを意味します。

慰謝料請求したい方の、不貞行為の主張に対して、慰謝料請求された方がこれを認める場合(自白)、不貞行為を立証する必要はなくなります。

これに対し、慰謝料請求された方が不貞行為はなかったと否定(否認)する場合、不貞の有無が、その裁判における「争点」として、慰謝料請求する側が立証し、慰謝料請求された側が反証することになります。

※「不貞」の意味については、「用語集:不貞」へ

※”反証”とは、相手の立証に対し、それを反対・否定する立証のことをいいます

不貞の立証

不貞行為の有無が争点となる場合の証拠・立証方法としては、次のようなものがあります。

・写真、プリントシールや動画、録音

・ブログやツイッターfacebookなどSNSへの投稿記事

・メール(携帯電話、パソコン、LINEやショートメール)

・目撃証言

・ラブホテルや旅行の領収書

・日記やスケジュール帳

→コラム「浮気・不倫の証拠とは?メールは証拠になる?」も参照ください

裁判例

裁判例では、男女が数日間同室で同宿し、体を密着して手をつないで歩いていた等の事実を立証して、不貞行為を認めた事例があります。

性的交渉の存在を前提とした内容を含むメールにより、不貞行為が認められた事例もあります。

「好き」「愛してる」など愛情表現、デートや旅行をしたことがが分かる内容のメールから、不貞行為を認めた事例もあります。

他方で、妻や夫に内緒で、異性と会ったり、(性的交渉や旅行などを前提としていない、愛情表現も含まない)メールのやりとりをしていただけでは、不法行為を構成せず、不貞行為があったとは認められないでしょう。

実際にこのような事例では、不法行為の成立及び不貞行為とも否定されています。

ご利用にあたっての注意事項

● 2016年05月02日 現在の情報を掲載しています。掲載日以降の法改正や裁判例等には対応しておりませんので、必ず最新情報をご確認ください。
● 掲載情報の正確性の確保に努めてはおりますが、いかなる保証もするものではありません。万一、掲載情報のご利用によってご利用者様に損害が生じたとしても、当事務所は一切責任を負いません。実際の事件に使用される場合は弁護士等の専門家にご相談ください。
● 掲載情報の著作権は当事務所に帰属します。転載や商用利用等、自己使用以外のご利用は禁止となります。
● 掲載情報やアドレスは予告なしに変更又は削除することがあります。
● 掲載情報自体に関するお問い合わせやご質問は応じられません。