夫や妻の浮気・不倫を知ったけれど、その証拠がない―そう思って、探偵や調査会社に調査を依頼するか迷う方も多いようです。
浮気や不倫などの慰謝料請求に際して、どのような場合に探偵や調査会社を利用するのでしょうか。
証拠や情報が不足している場合に利用しましょう
浮気、不倫、不貞や離婚などの慰謝料請求では、個々の事案、お手持ちの証拠や情報によって、探偵や調査会社の調査が必要となる場合とそうでない場合があります。
浮気や不倫などの慰謝料請求に必要な証拠や情報が不足していて、ご自身や弁護士を利用してもそれらの情報や証拠を入手・確保できない場合に、探偵や調査会社の利用を検討すべきでしょう。
慰謝料請求に必要な情報が不足しているのか
浮気・不倫や不貞の慰謝料を請求するには、請求先の情報が必要になります。
ご自身の夫(妻)にのみ慰謝料を請求するのであれば、通常は、情報に不足はないはずです。
浮気・不倫相手に慰謝料請求したい場合、浮気・不倫相手の情報が必要です。基本的には、氏名・住所、電話などで連絡・交渉したい場合は、連絡先もあると便利です。
慰謝料請求に必要な証拠が不足しているのか
浮気・不倫や不貞の慰謝料を請求するにあたって、どのような証拠が必要になるかは、慰謝料請求された側が、どのような点を争うかによって異なります。
慰謝料請求された側が何も争わず全て認める場合は、証拠は必要ありません。
以下に、不貞の慰謝料請求で争われる点を、いくつか例として挙げておきます。
- 浮気や不倫、不貞の事実を争う場合
不貞の証拠が必要です。⇒コラム:不貞の証拠とは?
- 故意・過失を争う場合
不貞の慰謝料を浮気相手に請求する場合、浮気相手が、肉体関係を持った相手は既婚者であると知っていたか、知ることができたことが必要です。この点が争われた場合、既婚者であることを知っていた(知ることができた)ことの証拠が必要です。
- 夫婦の破たんを争う場合
浮気・不倫の当時、夫婦関係が完全に破たんしていた場合、慰謝料請求できません。この点が争われた場合、夫婦が破たんしていなかったこと、円満であったことの証拠が必要です。※この点は、慰謝料請求された側が、その支払いを拒否するために夫婦関係が破たんしていたことを立証する必要があります。
ご自身や弁護士では、不足の情報や証拠を入手・確保できないのか
弁護士は、事件の解決に必要な場合、他人の戸籍・住民票を入手できます。
また、弁護士法により認められた情報の照会制度があり、弁護士以外の方では入手できない情報でも、情報入手できる場合があります。例えば、携帯電話の番号から契約者の住所や氏名、車のナンバーから車の所有者等の住所や氏名を知ることができる場合があります。
また、裁判では、判決に必要と認められる場合に、裁判所が情報を照会する場合もあります。
弁護士や裁判手続きを利用すれば、ご自身または探偵や調査会社ですら入手できない情報を、探偵や調査会社に依頼するより安い金額・費用で入手できる場合があります。
まとめ
浮気、不倫、不貞や離婚などの慰謝料請求では、事案に応じて、必要な情報や証拠が変わります。
そのため、探偵や調査会社の調査が必要かは、事案ごとに判断する必要があります。
ご相談者様のケースで、それが必要か判断に迷ったら、まずは、弁護士にご相談ください。
弁護士が、個々の事案に応じて、お手持ちの証拠や情報だけで慰謝料請求が可能か否か、不足情報について弁護士で情報入手可能かなどを検討し、ご相談にお答えします。
当事務所では、浮気・不倫・不貞や離婚などの慰謝料問題(請求したい方・請求された方双方)の初回30分無料相談を実施しています。是非、ご活用ください。